2018年3月期現地訪問調査

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2018年3月期現地訪問調査

丸紅のサプライチェーンの2018年3月期現地訪問調査をご紹介します。

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サプライチェーン2018年3月期現地訪問調査

現地訪問調査

「サプライチェーンにおけるサステナビリティ基本方針」の遵守事項に関して、不適合となるリスクの高い国に所在し、アパレル製品、農産物などの取り扱いを行っている仕入先に対して、丸紅関係者が直接、製造もしくは生産現場を訪問し、当社「サプライチェーンにおけるサステナビリティ基本方針」に関する取り組み状況を調査しています。

現地訪問調査では、人権尊重、法令遵守、環境保全、公正取引、安全衛生、品質管理、情報開示等の課題に対して、訪問先の地域特性やビジネスの実情にあわせて多面的な調査を行っています。調査の対象となる課題や調査方法については、第三者の意見も交えて不断に見直しを行い、常に最新の動向を反映するように努めています。また、調査結果は訪問先にも報告し、今後の改善に役立てられるように情報共有すると共に、当社の規定に満たない事例、違反する事例、また負のインパクトが見込まれる事案が出た場合には、サプライヤー自身による積極的な報告と、影響削減に向けた取り組みを奨励し、サプライチェーン全体で環境・社会への影響低減に向けて取り組んでいます。

違反が見つかった場合には、サプライヤーに対する改善活動を実施します。サプライヤーのトレーニングや啓発活動、支援、是正勧告などを行い、環境・社会面での対応を促進します。これら活動を通しても改善が見れらない場合には、サプライヤーに取引見直しの通告をします。

2019年3月期には現地訪問調査としてサプライヤー1社を訪問しました。2012年3月期から2018年3月期までに、累計で14社を訪問し、改善活動を実施しています。

2018年3月訪問　カンボジアセーター製造工場

2018年3月、当社仕入先であるカンボジアのセーター製造・販売会社のUnity Fashion Cambodia Co., Ltd.の製造工場を訪問し、CSRの状況について調査を行いました。

調査の結果、同社のCSR対応状況について、当社「サプライチェーンにおけるサステナビリティ基本方針」への違反事項は発見されませんでした。

同社では、各種方針、管理手順の明文化、児童労働や長時間労働の防止策、排水・排気等の定期検査結果、労働者の労働安全衛生面での管理体制・教育、品質管理体制、作業環境、工場内の清掃・整理整頓など、いずれの面においても適切に整備・実施されていることを確認しました。

法令遵守全般

工場が遵守すべき法令をリストアップし、漏れが無いように明確化していました。また、その内容が従業員の新規雇用の際に必ず説明されています。

人権尊重、労働条件、賃金等

法定である18歳未満の児童労働を防止するため、雇用の際にIDカードによる年齢確認が実施されています。
全従業員と、労働時間、賃金、残業代、休暇等の雇用条件を記載した雇用契約書が締結されています。
賃金支払記録であるPayroll Listにより、法定最低賃金を下回らない賃金、通勤費、時間外労働賃金等が、従業員の確認・署名に基づき、毎月定期的に支給されていることを確認しました。
労働組合が設立され、全従業員が加入しています。
人権や労働条件をはじめ、CSR上の問題などに関して従業員が異議申し立てできる意見箱が設置されていました。

環境保全

地球環境への配慮、環境法令の遵守等について記載され、明文化された環境方針を確認しました。
工場の操業から生じる可能性がある環境影響としては、ボイラーからの排気、洗濯工程から発生する廃水などが考えられます。排水処理に関しては、政府の許可を取得の上、定期的に水質検査を実施し、蒸気ボイラーについては、政府による定期安全検査を受け、排気に関する定期検査を実施しており、全て法定基準をクリアしていることを記録で確認しました。

公正取引

贈収賄防止のためのPolicyが策定され、工場内に掲示されていました。

労働安全衛生

労働安全衛生に係わるPolicyが策定され、工場内に掲示されていました。
工場内労働者の労働安全面では、使用するハサミによる怪我の可能性がありますが、必要な作業場所以外に持ち出せないよう紐でくくる、従業員各自がプラスチック容器内で保管するなど、事故発生防止に努めていました。
Health & Safety Committeeを設置し、工場内の安全衛生施策を決定･実施するとともに、半年に一回、全従業員に対するレクチャーや安全講習等が実施されています。
工場内の各セクション毎に応急処置キットが設置されていることを確認しました。