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自然と社会・経済

  • 社会・経済活動の 基盤

    社会・経済活動は生物圏を基盤として成立しています。生物圏はエネルギーや食料、きれいな空気や水などの生態系サービスを提供しており、社会・経済活動はこの生態系サービスに依存して成り立っています。昨今は社会・経済活動が生物圏に与える影響が懸念されています。森林の荒廃に伴う水資源の劣化や災害の頻発化に例示されるように、生物圏の劣化は生態系サービスの低下を招き、社会の不安定化を通じて経済成長にも悪影響を及ぼします。

  • 社会・経済活動に
    伴う物質輸送

    自然界では水や大気をはじめとする物質が絶えず循環していますが、社会・経済活動によっても物質の移動が生じています。その最たる例が炭素です。炭素は化石燃料の採掘・輸送・消費を通じて世界中を移動しますが、こうした人為的な炭素の移動は循環ではなく、一方的な排出といえます。近年は炭素の一方的な排出に伴う地球温暖化が課題視されており、一方的に排出された炭素を循環に戻す技術として、CCSやCCUSに注目が集まっています。

  • ビジネス・経済活動と
    自然の関係

    私たちの社会や経済は生態系サービスに大きく依存しています。生態系サービスの経済的価値を年間約125兆ドルと見積もった研究事例もあり、生態系サービスの健全性は企業の生産性や収益性に直結するといえます。一方で、人間社会はその活動によって自然に大きなインパクトを与えています。経済活動による自然へのインパクトは生態系のバランスを崩し、私たちが享受する生態系サービスを脅かしています。

  • ビジネスによる自然への
    インパクト事例

    社会や経済は自然資本に依存している一方、自然資本にさまざまなインパクトを与えています。
    ここでは、過去に経済活動が自然環境に及ぼしたインパクトの事例を、自然を変化させる5つの要因(「陸・淡水・海洋利用の変化」、「資源使用」、「気候変動」、「汚染」、「侵略的外来種の導入」)別に紹介します。

  • 自然に関する
    国内外の動向

    2022年に採択された昆明・モントリオール生物多様性枠組(GBF)の中で、2030年までの世界共通のミッションとして「ネイチャー・ポジティブ(自然を回復軌道に乗せるために、生物多様性の損失を止め、反転させること)」が掲げられました。これを受けて各国政府や企業、組織がネイチャー・ポジティブ実現に向け活動しており、その1つにTNFDがあります。
    TNFDは企業における自然関連のリスク管理・開示枠組みを開発しており、近年はTNFDの枠組みに基づく自社の自然関連課題の自主的な開示が進められています。

  • 自然に関する組織や
    イニシアチブ

    気候変動への対応が注目される中、自然分野でも多様な組織やイニシアチブが国際的な枠組みや目標の策定・実行のために活動しています。
    ここでは、自然関連分野の主要プレイヤーや会議体として、UNEPやIUCN、IPBES、CBD-COP、IFRS、科学的目標設定の枠組みであるSBTN、「ネイチャー・ポジティブ」推進のNPI、そして主要な国際環境NGO(TNC、CI、WWF)の役割や活動内容を整理します。

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