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社会・経済活動の基盤

社会や経済は独立して存在するものではなく、食料や木材、水資源、気候の安定といった基盤の上に成り立っています。これらの基盤が整っているからこそ、教育、医療、社会制度、産業といった人間社会の活動が可能になり、社会の安定が経済的な成長・発展を支えます。この関係性を示すのが「SDGsウェディングケーキモデル」です。

社会や経済活動は、生物圏を基盤としています。この生物圏は、エネルギー、食料、きれいな空気や水といった人間社会を支える 生態系サービス を提供しています。この基盤が損なわれると、上層の社会基盤や経済活動は成立しません。また、経済活動は資本を循環させて価値や富を生み出しますが、その生産と消費は生物圏が提供する資源の範囲内で行われます。

ストックホルム・レジリエンスセンターが提唱する「SDGsウェディングケーキモデル」は、経済、社会、自然の階層が互いに依存していることを示しています。つまり、ウェディングケーキが土台に支えられるように、社会制度や経済成長は環境と社会の安定があってこそ持続可能なのです。生物圏の毀損により生態系サービスの質や量が劣化すれば、社会は不安定となり、社会の不安定さはやがて経済成長にも波及します。例えば、過度な伐採や管理放棄により森林が荒廃すると、森林のもつ水源涵養機能(雨水を地中に浸透させることで水資源を育む機能や大雨時に河川の急な増水を抑える機能)が劣化します。また、木がなくなってしまえば土砂の流出や斜面の崩壊も起きやすくなり、水資源供給の不安定化や災害の頻発といった社会に対するマイナスの影響が懸念されます。水資源の供給が不安定な場所や災害が頻発する場所では社会そのものが不安定となり、安定的な経済成長の実現は困難です。
経済の成長や発展にはその土台である生物圏の安定が不可欠ですが、一方で社会・経済活動による自然への負のインパクトにより、基盤となる生物圏の劣化が懸念されています。 「 社会・経済活動に伴う物質輸送 」、「 ビジネス・経済と自然の関係 」、「 ビジネスによる自然へのインパクト事例 」も併せてご参照下さい。

図
SDGsウエディングケーキモデル
  • Credit: Azote for Stockholm Resilience Centre, Stockholm University CC BY-ND 3.0.
    (農林水産省多面的機能支払推進室が一部翻訳を追記)
出典:
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