Materiality for Marubeni Group

丸紅のマテリアリティ

丸紅のマテリアリティをご紹介します。

★丸紅のマテリアリティ

丸紅のマテリアリティ

基本的な考え方

丸紅グループの社是である「正・新・和」の精神に則り、公正明朗な企業活動を通じ、経済・社会の発展、地球環境の保全に貢献する誇りある企業グループを目指すこと、これが当社グループの経営理念です。当社グループにとってのサステナビリティとは、まさに経営理念の実践そのものであると考えています。
顧客・社会の課題は多様で絶えず変化し続けています。これらの課題を先取りしソリューションを提供し続けることが丸紅グループの価値創造であり、成長の源泉です。
サステナビリティ課題の変化を先取りするために、丸紅グループは1. 人財、2. 地域、3. セクター、4. ビジネスモデルの4つの多様性を差別化要因の一つとし、自らも変化し続けています。これが丸紅グループの強みであり、この強みを更に高めるため、3つの「基盤マテリアリティ」を特定し、さらに重点的に取り組むべき環境・社会課題として4つの「環境・社会マテリアリティ」を特定しています。

特定した3つの「基盤マテリアリティ」と4つの「環境・社会マテリアリティ」

マテリアリティの特定・見直し

丸紅グループでは、2019年にマテリアリティを特定しましたが、サステナビリティにおける重要課題は、丸紅グループを取り巻く社会・環境の変化によって、常に見直し、再検討する必要があると考えています。
当社は中期経営戦略GC2024において「グリーン戦略」を基本方針の一つとして掲げ、サステナビリティの向上を図ってきました。各営業部門で策定したグリーン戦略では、各対面業界で顕在・潜在化している環境・社会課題の洗い出しと機会/リスクの評価、当社グループと環境・社会の両方向へのインパクトを踏まえた上で、取組内容を策定しました。取組内容は営業部門ごとに多種多様ですが、課題解決の方向性には共通項があり、「人権の尊重」を大前提とし、「自然と共生する社会」の実現に向け、「脱炭素社会」、「循環型経済への移行」に貢献し、ネイチャーポジティブを目指す方針を掲げています。また、後継の中期経営戦略GC2027においてもグリーンへの取り組みにより企業価値向上を目指す姿勢を継続しており、これらの方針に一致させる形で、2025年にマテリアリティの見直しを実施しました。

特定・見直しのプロセス
特定・見直しのプロセス

基盤マテリアリティ

丸紅グループは、経営理念を実践し、永続的成長を成し遂げるための最も重要な基盤的要素として、3つの基盤マテリアリティを特定しました。

マテリアリティ 考え方 参考
新たな価値を
創造する人財

丸紅グループは「人」こそ「財(たから)」と考えています。この理念のもと、「新たな価値を創造する人財」が、環境や社会の要請を先取りしたイノベーションを巻き起こし、プロアクティブにソリューションを提供し続けていきます。

丸紅グループが考える「新たな価値を創造する人財」は、以下の通りです。

  • 法令遵守、国際慣習の準拠にとどまらず、社会の善を基準とした高い倫理観を持つ人財
  • 社会の変化などを先取りできる先を読む力・洞察力・独創性・変革力、正しい決断力と判断力を持ち合わせ、スピード感を持って実行できる人財
  • 社会の要請などと真摯に対話できるコミュニケーション力、判断・決断・実行の礎となる使命感、責任感、現場感といったマインドを持つ人財
揺るがない
経営基盤

丸紅グループは、人財の力を最大限に引き出し、企業価値の最大化を図っていくには、確固たる、「揺るがない経営基盤」が必要と考えており、これを2つ目の基盤マテリアリティとして特定しました。
ブランド・信用力、営業基盤・ネットワーク、財務基盤といった、根源的な経営基盤に加え、「多彩な人財が集い、活き活きと活躍し、社内外の組織を超えて繋がることができる場」こそが、丸紅グループの価値創造の基盤です。この基盤を揺るぎないものへと強化することなくして、人財がイノベーションを生み出し、ソリューションを提供し続けることはできません。丸紅グループは、人財がこの「揺るがない経営基盤」を最大限に利活用することを推進し、企業価値最大化へと繋げていきます。

社会と共生する
ガバナンス

丸紅グループは、「揺るがない経営基盤」を土台として、新たな価値を創造する人財がイノベーションを起こし、ソリューションを提供し続け、企業価値を高めていきます。
その中で、社会からの期待・要請を踏まえ、社会と共生していくための企業統治の仕組みを確立し強化していくことが、すべてのステークホルダーに対して重要な意味を持つと考え、「社会と共生するガバナンス」を3つ目の基盤マテリアリティとして特定しました。
丸紅グループは、多様なステークホルダーとのエンゲージメントを深め、取締役の監督機能の実効性と経営の透明性を高めることにより、「社会と共生するガバナンス」を構築し、サステナビリティの実現を目指していきます。

環境・社会マテリアリティ

丸紅グループは、重点的に取り組むべき環境・社会課題として4つの「環境・社会マテリアリティ」を特定しています。

持続可能で強靭なサプライチェーン構築、取引先との協働

丸紅グループは、グローバルに多種多様な取引・事業を行っており、サプライヤーも数多く存在しています。持続可能なサプライチェーンに対する国際社会のニーズが高まる中、サプライチェーン全体で丸紅グループの環境・社会マテリアリティ(気候変動対策への貢献、自然と共生する社会の実現に貢献、循環型経済構築への貢献、人権を尊重し、コミュニティとの共発展に貢献)に取り組むことが、競争力・差別化に直結し、企業価値向上に資する要素の一つであると認識しています。引き続き、取引先と協働し、持続可能で強靭なサプライチェーン構築に向けた取り組みを強化していきます。サプライチェーンマネジメントの詳細は、こちら

マテリアリティ 課題認識、考え方 取組方針 取組状況
気候変動対策
への貢献

丸紅グループは、気候変動をグローバルかつ緊急性の高い社会課題であると認識しており、気候変動に関連する課題や変化を先取りし、成長機会を創出するとともに、リスクの低減に努めています。GHG排出を削減する新たなビジネスの創出を成長戦略の一つに据え、機動的な事業ポートフォリオの見直しに継続的に取り組み、高いレジリエンスを有する多岐に分散された事業ポートフォリオの確立を目指します。

  • 気候変動長期ビジョン(2050年GHGネットゼロ/事業を通じた低炭素化・脱炭素化への貢献)
  • 中期経営戦略GC2027 グリーンへの取組
自然と共生する
社会の実現に貢献

丸紅グループは多岐にわたる分野のビジネスをグローバルに展開しており、そのいずれのビジネスにおいても自然環境・生物多様性に何らかの影響を与え、同時にすべてのビジネスが自然の恩恵の上に成り立っていることを認識しています。自然の劣化という環境・社会課題を先取りし、ネイチャーポジティブの実現を目指すとともに、グループ内外のネイチャーポジティブ経済への移行を推進することで、自らの成長にも繋げていきます。

  • 丸紅グループ環境方針
  • 森林経営方針
  • 商品別調達方針(森林由来、パーム油、大豆、畜産事業、牛肉、水産物、コーヒー豆、天然ゴム)
  • 中期経営戦略GC2027 グリーンへの取組
循環型経済構築
への貢献

丸紅グループは、リニア経済から脱却し、資源の枯渇リスクを軽減することが、持続可能な未来の実現に不可欠な要素であると認識しています。資源の有効活用、持続可能性の向上、エネルギー効率の改善など、循環型社会の実現にステークホルダーの方々とともに取り組むことで、持続可能なビジネスモデルを構築し丸紅グループのさらなる発展を実現していきます。

  • 各事業領域における循環型経済への移行に資する取組推進
  • 中期経営戦略GC2027 グリーンへの取組
人権を尊重し、
コミュニティとの
共発展に貢献

丸紅グループは、多様な文化のもと、多岐にわたるビジネスをグローバルに展開しています。丸紅グループのビジネス活動により影響を受けるすべてのステークホルダーの人権を尊重し、国際社会が直面する人権に関する課題に真摯に取り組んでいきます。さらに、人権の尊重に取り組むことで、社内外の信頼を高め、丸紅グループの企業価値向上と中長期的な競争力強化を追求していきます。

  • 丸紅グループ人権基本方針
  • 丸紅グループ労働安全衛生基本方針
丸紅株式会社